学校に行きたくない!不登校にならないために子どもからのSOSサインのポイントチェック
『不登校』『いじめ』『引きこもり』…この10数年でこれらの言葉が当たり前に認知される時代となりました。
筆者が学生時代はこのような言葉は存在しないどころか、そのような人ですらいなかったように感じています。
いじめなどはあったかもしれませんが、現代のようにこれほど問題として取り上げられるようなものではありませんでした。
現代では、クラスに馴染めない・学校に行きたくないなどの感情を一度でも持ったことのある学生のほうが多いのではないでしょうか。
テレビのニュースでも「学校でのいじめ問題」「先生による差別」「子どもの不登校」などの話題が後を絶ちません。
ただ、不登校や引きこもりになってしまうのには必ず理由があります。
子どもたちからそのサインはでているはずです。
そのサインを見逃してしまわぬようにいくつかこの記事ではポイントは見てみようと思います。
目次
親子のコミュニケーション!クラスや学校・先生・友達などの話をしていますか?
子どもさんとコミュニケーションはとれていますか?朝ごはんや夕ご飯など食事中でもかまいません。
中高生にもなると休日は部活などに忙しくなかなかコミュニケーションをとる時間がない・以前より減ってしまったという家庭が多くなります。
思春期にもなると親と話すのが恥ずかしかったり、億劫になってしまいがちなのでなかなか親と話しをしたがらない子も多いでしょう。
しかしそのような中でも一日に数分でもかまいません。
クラスではどうなのか?学校の様子は?友達の話などさりげなく話をしてみてください。
しつこく聞きすぎてはいけません。
ただ、執拗にいいたがらない時はもしかしたらそこに何か問題があるからかもしれません。
休日の過ごし方!クラスや部活の友人たちと遊んでいますか?
中高生は部活を行う学生が多いです。とくに運動部に入ると休日は部活で、ということが増えてきますね。
その帰りに友人たちと食事にいったり、遊んで帰宅する日もあるでしょう。
そうして友人同士でコミュニケーションがしっかりとれていれば大丈夫でしょう。
子どもたちのストレスは子どもたち同士だからこそ分かり合えるものもあります。
先生の愚痴をいったり、好きな子の話をしたり、親にはなかなか言いづらいことも友達同士でだからこそいえることもあります。
それが子どものリフレッシュになります。子どもさんがそうやってリフレッシュできる場所があることはとてもいいことです。
友人たちと遊びに行くときは快く見送ってあげましょう。
ただ、部活に遊びに忙しくなりすぎてしまうと疲れてしまいます。
時には家でゆっくり休みたい日もあるでしょう。そういうときは無理に遊びに行くことをすすめる必要はありません。
今までずっと遊びに行っていたのが急にまっすぐに帰宅するようになった、その状態が続く、というようであれば友人とのトラブルの可能性があります。
休日の様子も見守っているべきでしょう。
お小遣いは足りてる?お金の使い方は大丈夫?
前述のように友人たちと食事にいったり、カラオケやボーリングへ遊びに行くことなどリフレッシュの場があることは大切です。
そのためにお金が必要になることもあるでしょう。
お小遣いは渡していますか?
使いすぎ・渡しすぎはもちろんよくありませんが、お金がなくて遊びに行けないとなると、友人たちとのリフレッシュの場を失ってしまうので適切に渡してあげることも大切です。そして、お小遣いを渡したならばその使い方をチェックしてみてください。
突然出費が増える・お小遣いを頻繁にねだるようになるのは、友人たちにお金をあてにされてしまっている可能性があります。
いじめの初歩段階の症状として『無視をする』『お金をたかる』という様子が見受けられることが多いそうです。
お金をたかられるようになり、断ったことから無視をされていじめへと発展…単純ですがそのようなパターンが多く存在します。
早い段階で誰かが気が付き手を打つことが大切です。
お金の問題は大人でも子どもでもデリケートな問題です。
お金が欲しいがためにカツアゲや盗みといった行為をする人間もいます。そうなれば犯罪です。
非常に残念なことですが、子どもたちの間でさえもこのようなトラブルが存在しているのが現実です。
お金の問題から、友人関係が悪化、いじめへと発展、登校拒否、不登校…ということにならないためにチェックしてみてください。
先生の話は全てじゃない!判断基準は子どもの様子
いじめ、そして自殺…テレビのニュースで取り上げられると必ず学校側は会見を開きます。
そして必ずいいます。
「そのような事実はなかった。」「気が付かなかった。」と。
もちろん本当に知らない場合もあると思いますが、知っていて黙認していたとなれば大問題ですから学校側はそのようにいうしかないのかもしれません。
三者面談などで語られる先生の話というものもそういうものです。
仮にいじめがあったとして、先生自身がそれに気が付いていたとしてもそれを保護者に直接伝える機会はなかなかありません。
具体的に怪我をした、とか物が盗まれた、など目に見えた損害がなければ黙認してしまいがちです。
ただ、それは先生側が保守的になってしまい生徒のことを考えていないと一概にいえるものでもありません。
先生がそれをいってしまうことで、生徒同士の関係がより悪化する場合もありますし、証拠もなく疑い生徒を加害者だと決めつけてしまえば生徒を傷つけることになってしまいます。
いじめとは、先生側としても非常にデリケートな問題です。
そのため保護者の方にダイレクトに話をするのは厳しいものがあります。
「先生が何もいってこないから大丈夫よね、何かあればいってくるだろうし。」と子どもと向き合うことを放棄してはいけません。
大切なのは子どもたちの様子です。
他人からみてどうというのではなく、自分の目でしっかりと子どもたちをみてあげていただきたいと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか。
いじめや不登校は現代の子どもたちが抱える非常にデリケートな問題です。
親や先生など大人がしつこく介入しようとしたら子どもは反発してしまうこともあります。
大人が関わることで子ども同士の関係がより悪化してしまうこともあります。
どうしたらいいのか、というのはそれぞれであって必ずこうしたほうがいいという正解はないのかもしれません。
ただ、一ついえることは、放っておくということが一番適切でないということです。
どのようにしたらいいのかはそれぞれであって一概にいえるものではないのかもしれませんが、見て見ぬふりをしたり子どもと向き合うことを避けるのは得策ではありません。
世の中には時間が解決するということもあります。
ただそれと放っておくということは違います。
たとえどうすることもできないとしても、自分のことをわかってくれる人間がいることを知ることはとても大切なことです。
不登校になってしまう子の多くは「誰にも理解してもらえない」という悩みを抱えているそうです。
そうではないよ、といってあげるためにも早くに周りが気が付いてあげることが大切です。
我が子とコミュニケーションはとれていますか?
今はまっているもの・好きなものはどんなものか、すぐにいうことができますか?たとえ我が子であっても別の人間です。
すべてをわかることはできません。だからこそわかろうとする努力は大切です。
仕事に家事に育児に忙しい日常を送るあまり、子どもとの時間が少なくなっていませんか。
子どもたちが自分の殻に閉じこもってしまう前にできることは必ずあります。
子どもはいつか巣立つものです。今のこの時間を、共有できるこの時間を大切にしていただきたいと思います。
子どもからのSOSサインのポイントチェックのまとめ
- 子どもの話題に注目する
- 休日の友達との過ごし方に注目する
- お金の遣い方に注目する
- 先生の話しを鵜呑みにしない